帰化許可申請(日本国籍取得)の合否を左右するのは、提出書類の正確さだけではありません。法務局で行われる面接は、申請者の真意や生活実態を確認する重要プロセスです。

 

ここでは、面接までの段取り、当日の質問傾向や対策ポイントについて説明していきます

 

帰化許可申請の流れ

面接は「申請受理後おおむね24 か月目」に実施されることが多いようです。以下の流れを把握しておくと、スケジュール管理がスムーズです。

ステップ 概要 具体的ポイント
1. 事前相談(要予約) 管轄法務局で必要書類の確認 予約は必須。想定より先の日時しか空いていない場合もあるため早めに電話を
2. 書類収集・作成 本国書類や役所証明を取得 平日しか発行できない書類も多い。長期出張・帰省のタイミングを活用
3. 下書チェック 法務局で内容を予備審査 書類に不備があれば即フィードバック。修正再チェックを繰り返す
4. 本申請(受理) 書類一式を正式提出 受理番号が発行されると審査が開始
5. 面接 受理の2〜4 か月後、平日実施 15歳以上の全申請者が対象。配偶者同席を求められる場合も
6. 法務省審査 面接記録+書類で総合判断 期間は6 か月〜1年以上。在留期限管理を忘れず更新手続
7. 許可・不許可 官報掲載法務局で説明 不許可通知が届いた場合は理由を確認し、再申請を検討

 

帰化申請の面接当日の注意事項

  • 所要時間:30 分〜2 時間(質問量は個別事情で変動)
  • 会場:原則は申請書を提出した法務局。
  • 服装:指定なしだが、スーツまたはビジネスカジュアルで清潔感を演出。
  • 持参品:本人確認書類、在留カード、印鑑、追加提出を指示された書類など。

 

帰化申請の面接でよく聞かれること(質問)

面接質問は非公開ですが、傾向はほぼ固定しています。主なカテゴリーと準備の方向性を押さえましょう。

 

申請内容・身分関係の質問

申請時には来日理由や身分関係の質問に対し適切な回答をすることが求められます。

 

来日した理由と経緯

    • 学業・就労・家族帯同など時系列で説明し、在留資格の変遷を整理。

 

日本国籍を取得したい動機

    • 仕事や家族の将来設計など具体的メリットを交えて語ると説得力アップ。

 

家族構成・同居人

    • 続柄や在留資格を正確に。記載ミスは「申請書理解不足」と判断される。

 

生計・納税・年金状況の質問

特に生計維持能力や税金・保険などの納付状況は審査で重視される傾向にあります。

 

職歴と転職時期

    • 空白がある場合は理由(語学学校通学、育児など)を明確に。

 

家計の収支と将来計画

    • 現在の所得証明や預貯金残高だけでなく、今後のキャリアプランを示す。

 

税金・社会保険加入状況

    • 滞納歴がある場合は、完納証明書を用意し再発防止策を説明。

 

遵法意識・素行の質問

日本人となる以上は、日本国のルールや慣習にしたがうことができるかがとても大切です。

 

交通違反・前科の有無

    • 量刑が軽微でも隠さず申告。反省と再発防止の姿勢が鍵。

 

近隣トラブルや損害賠償

    • 事実があれば解決済か進行中かを明確にし誠実さを示す。

 

日本語能力の確認

一定程度以上の日本語能力がなければ、日本での生活に支障をきたすことも考えられます。求められる日本語能力基準はそこまで高度ではありませんので、しっかり対応できるようにしておきましょう。

  • 会話力:小学校3年生相当が目安。質問を聞き返す際は丁寧に。
  • 筆記チェック:簡単な読み書きテストが行われる場合も。
  • 対策:ニュース記事の音読、作文練習で実用日本語を鍛える。

 

帰化申請の面接をクリアするコツ

これまでみてきたように、帰化申請の面接ではさまざまなことを聞かれますので、慌てずしっかり準備をして面接に臨みましょう。面接に伴うポイントは次の通りです。

 

書類記載事項を即答できる状態であること

住所履歴・職歴など数字を含む質問に強くなることが大切です。

 

話の構成がわかりやすいこと

要点→具体例→結論の「三段構成」で回答すると、担当官がメモを取りやすくなり好印象を持たれる可能性があります。

 

ゆっくりはっきり話すこと

緊張したら深呼吸し、ゆっくりはっきりと日本語を話すよう意識してみましょう。早口は誤解を招きます。また、聞き直されると時間が延びるリスクも生じます。

 

夫婦間の会話のキャッチボールを意識すること

夫婦同席の場合は夫婦の会話のキャッチボールを意識を意識しましょう。片方だけが主導すると意思疎通不足と見なされる可能性があります。

 

面接の最後に伝える補足情報を用意しておくこと

面接では、最後に「何か補足は?」という質問が来ることに備えて、どのようなアピールを行うか、事前に補足情報を用意しておきましょう。特に好印象といわれているのは、地域活動参加歴・ボランティア経験などです。

 

面接後の審査と結果通知

【審査期間】平均6 か月〜1

【許可の場合】官報掲載(オンライン無料閲覧可)2週間後に法務局で国籍取得の事務説明

【不許可の場合】理由書は発行されないが、担当官に口頭ヒアリングして課題を特定し、再申請計画を立てる

【在留更新の注意】帰化審査中でも現在の在留資格が失効すれば不法滞在になるため、必ず期限の3 か月前に更新申請を実施

 

まとめ

書類整理と誠実回答が合格を決めるカギになってくるでしょう。帰化許可申請の面接は、提出書類との整合性と日本社会で自立できるかを見極める場だからです。

 

  • 事前準備:書類の写しを読み込み、数字や日付を正確に把握。
  • 当日の受け答え:落ち着いた態度と論理的説明で信頼を構築。
  • 面接後:結果が出るまで在留管理を徹底し、万一の不許可にも備える。

 

準備などについて不安な方は、当行政書士法人の初回無料相談をぜひご利用ください。

 

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