国際結婚が増える中で、ネパール人と日本人の結婚手続きはどうすればいいのか、必要書類はどうなっているのか、といった声が多く聞かれます。ネパールと日本では婚姻の制度や文化が異なるため、背景事情を踏まえた「手続きの流れ」を理解することが重要になってくるでしょう。
ここでは、ネパール人と日本人が結婚する際の手続きの流れや必要書類・注意点について説明していきます。
日本・ネパールそれぞれの「結婚できる年齢」
日本とネパールでは、それぞれ「結婚できる年齢」が異なります。
日本における婚姻可能年齢
日本では、民法が令和4年(2022年)に改正されて成人年齢が18歳に引き下げられました。これにより、男性・女性ともに結婚できる年齢は18歳となっています。
18歳に満たない未成年者は結婚することができませんので注意しましょう。
ネパールにおける婚姻可能年齢
ネパールでは、男女ともに20歳以上で結婚することができます。
先に日本でネパール人と結婚手続きをする場合
日本人とネパール人が結婚するに先に日本で婚姻手続きを行う場合について整理してみましょう。順序としては、まず日本で婚姻届を提出し、次にネパール側に報告を行うことになります。
【1】ネパール人が独身証明書を用意
日本で婚姻届を提出する場合、ネパール人配偶者は以下の書類を用意する必要があります。なお、ネパールでは婚姻要件具備証明書が発行されませんので、代わりに独身証明書を取得しなければなりません。
【2】日本の役所に婚姻届を提出
書類を揃えたうえで、日本人配偶者の本籍地または住所地の市区町村役場に婚姻届を提出します。ネパール人側の必要書類には和訳の添付が求められるものも含まれますので、時間に余裕をもって準備することが大切です。
【日本人側の必要書類】
- 婚姻届
- 身元確認書類
- 戸籍謄本
【ネパール人側の必要書類】
- 独身証明書
- 出生証明書
- パスポート
- 在留カード(日本に在住している場合)
- 各書類の日本語翻訳文
- 申述書(婚姻要件具備証明書を取得できない理由を明記)
日本側での婚姻手続きを行ったら、婚姻届受理証明書を取得しておきましょう。ネパール側での手続きに利用できます。
【3】ネパール大使館への報告および現地での婚姻手続き
日本人側の婚姻届受理証明書を含む必要書類を揃え、ネパール大使館に報告を行います。
ただし、大使館では婚姻手続きを行うことができないため、最終的には夫婦でネパールに渡航し、現地での婚姻手続きが必要になる点に注意しましょう。ネパールで先に婚姻手続きを行って日本に報告する順序をたどった方が、手続きとしてはスムーズかもしれません。
先にネパールでネパール人との結婚手続きをする場合
先にネパールで結婚の手続きを行う場合について整理していきましょう。
先に日本で結婚の手続きをしたとしても、両国で婚姻成立させるためにはネパールでの手続きが不可欠であるため、先にネパールで手続きを行った方がスムーズだといえそうです。
【1】日本人が婚姻要件具備証明書を取得
日本人は、在ネパール日本国大使館で「婚姻要件具備証明書」を取得します。
【必要書類】
- 日本人の戸籍謄本
- 日本人のパスポート
- ネパール人婚約者の身分証明書
【2】ネパールで婚姻登録
まずは2人の居住地域を管轄する裁判所に出頭し、必要書類(指示されたもの)を提出して婚姻を成立させます。
次に、ネパールの区役所で以下の書類を提出して婚姻申請を行います。
【必要書類】
- 婚姻要件具備証明書(日本人)
- パスポート(日本人)
- 申請書(ネパール人)
- 独身証明書(ネパール人)
- 出生証明書(ネパール人)
- ネパール人の身分証明書
申請が許可されたら婚姻登録を行い、手続きが完了すると婚姻証明書を取得できます。
【3】日本側への報告と手続き
ネパールで婚姻証明書を取得したら、婚姻成立から3ヶ月以内に在ネパール日本大使館か日本の役所に婚姻届と必要書類を提出しましょう。これで日本でも婚姻関係が成立します。
【必要書類】
- 婚姻届
- 婚姻証明書
- 婚姻証明書の日本語訳
- ネパール人の国籍証明書かパスポート
- ネパール人の国籍証明書の日本語訳
【配偶者ビザ】結婚後に日本で一緒に暮らす場合
結婚後、ネパール人配偶者が日本で暮らすには、在留資格「日本人の配偶者等」を取得する必要があります。
駐日ネパール大使館に必要書類を提出すると、日本で婚姻届が提出された旨を証明する書類が発行されます。当該証明書と婚姻の事実が記載された戸籍謄本を用意することで、ネパール人配偶者は日本の在留資格「日本人の配偶者等」を取得することができるようになります。
申請書類の例
- 在留資格認定証明書交付申請書
- 婚姻証明書または戸籍謄本
- 日本人配偶者の課税証明書・納税証明書
- 夫婦の写真・交際履歴(メールやSNS記録など)
- 理由書(出会いから結婚に至る経緯を記載)
審査のポイント
- 婚姻の「実体性」(偽装結婚でないか)
- 経済的な安定性(収入・職業など)
- 生活拠点の確保(住所や家族関係)
まとめ
ネパール人と日本人の婚姻を成立させるためには、両国の法制度や文化的慣習的背景を理解したうえで、正しい順序で手続きすることが重要です。
婚姻要件具備証明書や婚姻証明書など、余裕をもって結婚の手続きの全体像を把握し、慎重かつスムーズに手続きを進めることがとても大切です。
弊社では初回無料相談を実施しておりますので、国際結婚の手続きに関してお困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。








