国際結婚の手続きを行う際、「アポスティーユ」を求められることがあります。聞き慣れない言葉ですが、アポスティーユとは、外国で発行された公文書を日本や相手国で法的に有効なものとして認めてもらうための重要な認証手続きなのです。

 

ここでは、国際結婚でアポスティーユが必要な理由や取得方法、注意点などについて説明していきます

 

国際結婚で必要な「アポスティーユ」とは

アポスティーユ(Apostille)とは、外国の公文書を他国で公式に認めてもらうための証明書のことです。

 

これは、1961年に締結された「ハーグ条約(外国公文書の認証を不要とする条約)」に基づく制度で、日本も加盟国の一つとしてアポスティーユのしくみを採用しています。たとえば、次のようなケースでアポスティーユが必要になります。

  • 日本人が外国で婚姻手続きを行う場合
  • 外国人が自国の書類を日本に提出する場合
  • 婚姻届、出生証明書、独身証明書、戸籍証明書などを相手国の役所に出すとき

 

つまり、アポスティーユとは、相手国が日本の書類を正式なものとして認めるための「保証印」のような役割を果たしているのです。

 

アポスティーユが使えない国(非加盟国)の場合

相手国がハーグ条約の非加盟国である場合アポスティーユは利用できません。その場合は、在日大使館や領事館で「領事認証」を受ける必要があります。領事認証は手続きが複雑で時間がかかることが多いため、事前に相手国側の婚姻手続きルールを確認しておくことが大切です。

 

国際結婚でアポスティーユが必要になる主な書類

国際結婚の手続きでは、次のような書類にアポスティーユが求められることが一般的です。これらの書類を外国の役所に提出する際に、アポスティーユを付与しておくことで追加の領事認証が不要になります。

 

独身証明書

結婚できる身分であることを証明する

 

戸籍謄本

日本人の身分関係を証明する

 

婚姻要件具備証明書

相手国で婚姻可能な法的条件を満たすことを証明する

 

出生証明書

生年月日・親子関係を証明する

 

離婚証明書・死亡証明書

再婚時など提出が求められる場合に事実を証明する

 

アポスティーユの取得先と手続きの流れ

日本の機関が発行する書類に日本でアポスティーユを付与するか、外国の機関が発行する書類に外国でアポスティーユを受けるかにより、アポスティーユの取得先と手続きの流れが変わってきます。

 

【1】日本の書類にアポスティーユを付与する場合

日本で発行された公文書(戸籍・独身証明書など)にアポスティーユを付ける場合、外務省(または外務省の地方分室)で手続きを行います。

 

アポスティーユ付与手続きの流れ

  1. 市区町村役場で書類を取得
  2. 書類が公印確認済みかを確認
  3. 外務省領事局認証班(または大阪分室)へ持参・郵送
  4. 約3〜5日でアポスティーユ付与済み書類が返送される

※持参の場合は即日交付されることもあります。

 

■外務省公式サイトはこちら

 

【2】外国発行の書類に現地でアポスティーユを付ける場合

外国人配偶者側の出生証明書や独身証明書などにアポスティーユが必要な場合は、相手国の外務省など指定機関で取得します。

 

アポスティーユ取得先の例

  • アメリカ → 各州のSecretary of State(州務長官)
  • フランス → 外務省または裁判所の認証部門
  • 韓国 → 外交通商部認証課

相手国によって手続き方法・必要書類が異なりますので、各国の大使館・領事館または公式サイトで確認することが重要です。

 

アポスティーユ取得に際しての注意点

アポスティーユの付与を受ける際、またアポスティーユ付きの書類を提出する際など、いくつかの注意点があります。それぞれ確認していきましょう。

アポスティーユの有効期限

アポスティーユ自体に有効期限はありません。ただし、提出先の国や機関によっては「発行から3か月以内」などの制限が設けられている場合があります。手続き前に必ず相手国の要件を確認しておきましょう。

 

アポスティーユの翻訳の必要性

アポスティーユを付与した書類を外国に提出する場合、相手国の言語または英語への翻訳が求められることがあります。翻訳文に公証や翻訳証明が必要なケースもあるため、提出先の指示に従って準備することが大切です。

 

アポスティーユの代理申請

外務省のアポスティーユ申請は本人以外でも代理が可能です。郵送での申請も認められているため、遠方に住んでいる人や忙しい人は行政書士など専門家に依頼するとスムーズに進められます。

 

まとめ

アポスティーユは、国際結婚において日本と相手国の書類を相互に有効化するための重要な認証制度で、戸籍謄本や独身証明書などの公文書に付与することで手続きを円滑化することができます。国や書類によって手続きが異なるため、余裕をもって準備しておきましょう。

 

弊社では、初回無料相談を実施しておりますので、アポスティーユ含め国際結婚に関することでご不安・お困りの際は、ぜひお気軽にお問い合わせください。

 

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